韓国ドラマ「その冬、風が吹く」
『その冬、風が吹く』(そのふゆかぜがふく)は、2013年に韓国のSBSの水木ドラマ枠(21:55 - )にて放送されたテレビドラマ。韓国初放送期間は2013年2月13日から4月3日までの全16話。韓国では最終回視聴率(当ドラマ最高視聴率)15.8%(※AGPニールセン・コリア調べ)と同時間枠視聴率競争で1位となった。
日本での初放送は、KNTVにて2013年6月1日 - 2013年7月21日、日本地上波での初放送は、2013年8月30日 - 9月24日、TBS韓流セレクト枠にて毎週月曜日から金曜日の午前10時05分 - 11時00分に放送された。
あらすじ
大企業会長の一人娘のオ・ヨン(ソン・ヘギョ)は、幼い頃、両親が離婚し、母が兄を連れて家を出て行き、また、視覚障害を患ってしまう。周りには財産を狙う人々が取り巻き、次第に「愛」や「信頼」という感情を失って大人になった。チョンダムドンの裏社会でプロのギャンブラーとして生計をたてるオ・ス(チョ・インソン)は、幼い頃、親に捨てられ、また、初恋の女性を自分が死に追いやってしまったということもあり、生きる意味を探しながらも無意味に生きていた。ただ、オ・スには可愛がっている二人の弟分と一人の妹分がいた。弟分の一人は、同姓同名の「オ・ス」といい、大企業会長の行方不明の実の息子であり、オ・ヨンが幼い頃に生き別れた実兄であった。
オ・ヨンは、大企業の後継者問題が浮上する中、兄からの手紙を受け取り、その住所を訪ねるが、そこで出会ったのはもう一人のオ・スだった。その矢先、目の前で人が車にはねられた。
目の見えないオ・ヨンには知る由もないが、実の兄のオ・スが、事件に巻き込まれ目の前で事故に遭い死んでしまったのだ。そして、ギャンブラーのオ・スは警察に拘束される。
1年後、出所したオ・スは、雇われヤクザの借金取り立て人・ムチョル(キム・テウ)から、横領した大金を100日以内に返さないと命は無いと脅迫される。一方、ヨンの父(会長)は亡くなり、ヨンは名ばかりの会長の座に着くことになった。そんな中、オ・スの元に会長の息子を探して弁護士が訪ねてくる。会長の息子の同姓同名「オ・ス」と間違えられたオ・スは、思わず、弟分だった彼の振りをしてしまう。金が必要なオ・スはもう一人の弟分のパク・ジンソン(キム・ボム)と組み、大胆にも同姓同名「オ・ス」になりすまし、会長宅に乗り込んでいく。始めは、財産目当てで偽の兄として“妹”=ヨンに近づき、兄を必死に演じるオ・スだが、目が見えず人に猜疑心を抱くヨンと向き合い、自分の嘘の演技にかたくなだった心が開いていくその純真さと孤独感に、自身の心の奥をくすぐられ、次第に愛おしい感情が沸いてくるのを押さえきれなくなる。長い間孤独を感じてきたヨンは、スを実の兄と信じ、兄への愛をまっすぐに表現し始め、「兄」と「妹」の奇妙な禁断の愛情交換が展開する。
スはやがて本気でヨンを愛し、彼女を救ってあげたいと思うようになるが、一方で、ヨンの取り巻きやスを恨む者達によってスの正体が暴かれ始め、ついに、ヨンにも嘘がばれ信頼を無くしたスは立ち去るしかなくなってしまう。
しかし、離れても、ヨンを救うため、そして自分も生きるために、最後の危険な大勝負に挑む決意をする。
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